テレビなどで認知症予防に朝と夜のアロマ芳香浴に効果があると知って試した方も多いのではないでしょうか。
しかし毎日使うのが面倒に感じたり、朝と夜でアロマの香りを変えるのを忘れてしまうなど、時間が経つに連れて使わなくなってしまったと言う方。せっかく認知機能に効果があるアロマを継続させるシンプルな方法と、継続させなければ意味がない理由も挙げて紹介していきたいと思います。
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認知機能の衰えは認知症発症の10~20年前
認知症は加齢とともにいくつかの原因が重なり合って脳の神経細胞が委縮し、記憶を司っている海馬と言う脳の一部に障害が見られる状態の事を言います。
65歳以上の4人に1人が認知症予備軍と言われる今、認知症自体を治す薬は今のところ無く、対処療法として症状を遅らせる為の投薬治療が主流です。投薬治療以外に非薬物治療も不可欠だという見解を厚生労働省も発表しています。治療法が確率されていないからこそ、予防はとても大切と言うことが言えそうですね。
認知症予防は40代50代からのスタートでも早すぎる事はありません。アロマを使った認知症予防、簡単に長く使い続けられる方法をいくつか紹介します。
認知症になぜアロマが有効なの?
それは匂いと脳の関係に由来します。認知症は脳の海馬が何らかの影響を受けてしまう事で発症するとされてきましたが、それよりも以前に匂いがわからなくなることが研究で明らかになっています。
匂いを感知する場所と海馬は関係性が深くアロマの香りが嗅覚を刺激する事で海馬が活性化し、認知症の予防になるのではないかという研究が進んでいます。
認知症に効果のあるオイル(朝編)
認知症とエッセンシャルオイルの研究の第一人者でもある浦上教授(鳥取大学医学部)いわく、色々なアロマオイルを使い研究したところ、一番ローズマリーが認知症予防に効果があったそうです。
ローズマリーのなかでも種類『ローズマリーカンファー』と言う種類が一番いい結果が出たようです。ブレイントニックと言われるローズマリーは記憶力や集中力を高める作用があり脳内の血流を改善に導く作用が期待できます。
認知症に効果的な調合
・ローズマリーカンファー1滴
・レモン1滴
をしっかり嗅いで脳を覚醒させます。
認知症に効果のあるオイル(夜編)
夜は日中に高めた集中力や記憶力をオフするリズムを作ることが大切です。
ラベンダーには優れた沈静効果が期待でき、副交感神経を優位に切り替える際に使われるアロマとして有名です。
ラベンダーに誰からも愛されるオレンジスイートを組み合わせると寝つきがよくなり明るい気持ちにさせてくれる作用があります。
認知症に効果的な調合
・ラベンダー・アグスティフォリア2滴
・スイートオレンジ1滴
眠る1時間前から2時間芳香し眠りにつく準備をします
この時は部屋の明かりを間接照明にするなど不必要な刺激は遠ざけましょう、もちろんテレビやスマホもOFF。
超簡単!おすすめの続けられる芳香浴方法
いい香りだし、認知症予防の為には嗅いだ方がいいのはわかってるけど、続かない…。
そんな声が少なからず聞こえてくるのは、芳香器のお手入れや朝夕のオイルの切り替えが毎日のこととなると面倒になるからではないでしょうか。
そんなお悩みを簡単に解決してくれる方法として、先ほど書いたおすすめの調合でティッシュやタオルに数滴たらし芳香浴をします。これだけでも立派な芳香浴です。
外出時はおしゃれなペンダントもあるので朝専用のペンダントをするなら楽ちんで毎日続けられますよね。
認知症予防でアロマを使用する際の絶対守ってほしい注意点
長く続ける(例えば10年とか20年)ことで予防になるので使わなくなってしまうと意味がありません。それに気の向いた時にだけ使うのも余りおススメできません。精油はとても酸化しやすいので使用期限が過ぎたアロマオイルは使わない事をお勧めします。
またこれだけは守って欲しいのですが、エッセンシャルオイルを使用する事。合成香料を使っている商品でも一見見分けがつかない商品が販売されています。ですが、よく見てみるとアロマオイルと言う表記になっています。天然100%のしるしとして『エッセンシャルオイル」と表記されたものだけを購入しましょう。
効果があるからと言って決められた量以上を長時間使用すると吐き気や気分が悪くなることがあります。多用は禁物と言うことを覚えておきましょう。また精油には注意事項や禁忌があるので持病や服薬のある方は医師に相談して始めましょう。
いかがでしたか。認知症予備軍が増加していると聞くと他人事ではありませんね。先ずは両親に昼、夜のオイルをプレゼントする。と言うのも大事な親孝行になりそうですね。自分はまだ先の話。と思わずに認知症に限らず健康寿命を延ばすためにもアロマの活用は今後もっと広がりを見せるのではないでしょうか。